気になる人との関係を探る

思い浮かべるだけで、なぜか気持ちが動いてしまう・・・そんな人が、誰にもいると思います。

 

あこがれの人や大好きな人、というように、良い意味の場合もあれば、逆に苦手な人や大嫌いな人、という悪い意味の場合もあるでしょう。

 

そんな人との関係が、どうなっているのか、どうしたらよりよくなるのか、身体で感じることを大事にしながら、探ってみます。

 

対象になる人は、家族や恋人、友達や同僚・上司・部下のように身近な人はもちろんのこと、会ったことはないけれどメディアで話題の人や、亡くなった方や歴史上の人物、物語の中の実在しない人物など、どんな人でもOK。

 


※以下の進め方は、進行役(ファシリテーター)である松田と、参加者Mさんの2人による場合です

 

松田が参加しながら進行もする、という形になっています

 

他にも参加者がいれば、松田は進行役に徹するのが通常です

 

参加者が3人以上いれば、「Mさんの気になる人」も、「Mさん」も、他の参加者になってもらって、その2人のやり取りをMさんが客観的に観るという進め方もできて、進め方の幅が広がります

 

進め方

1、あなたの「気になる人」のイメージを、自分の身体でポーズを取って形にする

Mさんに、気になる人を、Mさん自身のポーズで形にしてもらいました

 

(※人には様々な面があるので、複数の面を複数のポーズで表すという進め方もあります。

イメージを形にする人〔この場合はMさん〕が希望して、十分な参加者数がいて、十分な時間があって、・・・という場合です)


2、「分身」が「Mさんの気になる人」のポーズをコピーする

この日は参加者がMさん1人という場でしたので、進行役の松田が分身としてコピーしました

 

「分身候補」が複数いる場合は、Mさんの直感で「この人」と感じる人を選んで分身になってもらいます

 

2枚の写真を並べてみると、「分身」の手の位置が高いですが、Mさんが「これでは違う」と感じた場合は修正してもらいます。

今回は修正なく、このままいきましたが、微妙な違いが「ポーズから感じる気持ち」に微妙な変化をもたらすこともあります


3、「気になる人」(分身)を前にして、「Mさんが感じる気持ち」をポーズで形にする

ポーズだけでなく、「気になる人」と「Mさん」の位置関係も重要です

 

正面の割と近いところで対面する形になりましたが、「気になる人」に対して背を向けたり、横を向くような位置関係になる場合もあるでしょう

もっと遠く離れたところに位置したり、気になる人の背後に回ったりという場合もあり得ます

 

Mさんが納得できるとポーズと位置関係が見つかるまで時間を取ります

 

互いの顔の向きや目線も重要です

 

写真では分身である私がカメラ目線になってしまいました

これはMさんが望んだ姿ではなく、Mさんの方を見るのが本来の姿でした

どこを向き、どこを見るか、というのは気持ちに大きく影響する場合もあります

 

Mさんの気になる人の分身である私の気持ちは、単独でポーズを取っているときと、Mさんが食わってからでは多少変化しました

目線をMさんの方に向けている場合と、あさっての方向を見てる場合でも、気持ちは変わったことでしょう


4.「Mさんが気になる人(分身)」と「Mさん」の「気持ちポーズアニメーション」

3、の2人のポーズを基点に、2人が感じるままに動くことで、2人の関係を掘り下げていきます

 

動画と解説文を こちら で紹介しています


5. 次の進め方の提案

進行役が思いついたものを、Mさんに提案しました

A.立場を入れ替わって、気になる人」にMさんがなり、「Mさん」役に松田がなって、「アニメーション」する

 

B. ポーズや位置関係を変えて、2人の関係を「こうなったらいいな」というものに変えてみる

 

C. 逆に、2人の関係は「こうなってほしくないな・こうなったら恐ろしい」というものに変えてみる

 

D. その他(何か他にMさんが思いつけば)

 

MさんはAを選びました


6.「(Mさん演じる)Mさんが気になる人」と「Mさん(分身)」の「気持ちポーズアニメーション」

4.とは立場を入れ替わって行う

 

動画と解説文を こちら で紹介しています


7.ポーズや位置関係を変えて、2人の関係を「こうなったらいいな」というものに変えてみる

(5.の時と同様に、いくつかの選択肢から選ばれた進め方です)

 

Mさんがこの2人の関係がどうなったらいいと思っているのか、試行錯誤を経て形にしてみます

 

今回は写真のように、Mさんがポーズを変えただけでOKで、「気になる人」のポーズや、2人の位置関係はほとんど変えませんでした

 

場合によっては、相手のポーズも変えたり、距離を遠く離したり、向き合っているのを背中合わせにしたり、大きく変えることになるかもしれません

 

「これだ」と思えるポーズ・位置関係が見つかるまで探っていきます


8. 2人の関係が、「現状」(2.)からスタートして、「Mさんが願う『こうなってほしい』状態」(7.)にたどり着くか、アニメーション

 

7.の2人の関係をアニメーションさせる、という進め方も提案しましたが、2.の2人の位置関係から7.にたどり着けるか?というアニメーションをすることを、Mさんは選びました

 

動画と解説文を こちら で紹介しています


9. 2人の「現状」のポーズ(2.)で感じる気持ちを言葉にしてやり取り⇒言葉を3往復くらいしたら気持ちに合わせてポーズを変える⇒言葉のやり取り3往復⇒ポーズチェンジ(何度か繰り返し)

 

他の進め方も提案しましたが、そろそろ言葉による展開をするタイミングかなと思い提案。

Mさんもそれを選択

 

動画と解説文を こちら で紹介しています