3、イメージシアター(気持ちポーズ)とヨーロッパでのセラピー的手法の発展

7、イメージシアター誕生、

 そしてヨーロッパへの亡命

 

・英語の"image"という単語には「彫刻」という意味もあり、”image theatre”は「被抑圧者の演劇」の邦訳本には「彫像演劇」と訳されています。

 

松田はこの画像作成時には、image theatreを「人間彫刻」と訳していましたが、その後「気持ちポーズ」と呼ぶようになりました。

 

「人間彫刻」と呼ぶと、長時間静止したままの大道芸のパフォーマンスと誤解される場合があるからです。

 

気持ちをポーズで表して、複数のポーズの組み合わせで場面ができる・・・という説明がしっくりきていて、そのまま「気持ちポーズ」と呼ぶことにしました


8、心の中に「内面化」される抑圧

  ~南米とヨーロッパの違い~

 

・日本も、このような南米とヨーロッパの対比から考えればヨーロッパのほうに近いはずで、日本で同じような実践をするうえで、ヨーロッパで新たに編み出された手法は、とても参考になります。








・"Theatre for Living"では6日間のワークショップでフォーラムシアターを創作し上演するワークショップのプログラムがあります。


その3日目で、「頭の中の警官」か「欲望の虹」を行います。どちらを行うかは、その時取り組むことになる参加者が語る問題に直面した体験の内容によります。


"Theatre for Living"のジョーカー(ファシリテーター/進行役の被抑圧者の演劇での呼び方)David Diamondは、誰かと対立しそれがエスカレートするようなら「欲望の虹」を選び、一方、対立の結果むしろ黙りこんでしまうようなら「頭の中の警官」を選ぶ・・・という方針だといいます。


参照文献:

 "Theatre for Living" David Diamond