4、原型となる「同時進行的劇づくり」
参照文献:
”Rainbow of Desire" Augusto Boal
・ペルーの識字プロジェクトでは、演劇以外にも、写真、人形劇、映画、新聞なども活用された
例えば、写真を活用する手法として、「あなたはどこで暮らしていますか?」という質問に対して、学習者が各自写真を撮ることで答え、その写真を見せ合いながら、グループ討議をすることで、お互いの生活について対話する・・・というものがあった
講義形式のように受動的に学習するのではなく、学習者が能動的に学ぶ形が取られている
(「被抑圧者の演劇」アウグスト・ボアール
※絶版 古書が高値で取引されている)
・「同時進行的劇づくり」は、「観客のアイデアを役者が代わりに演じる」という形式が取られている。
「観客が語るアイデア」と「それを受け手役者が演じること」は必ずしも一致しない場合が当然出てくる。
フォーラムシアターでは、そこの部分が改善されることになる
5、観客のアイデアを役者が何度演じて
も、全然納得してくれない
⇒ 観客自ら演じてもらおう!
・「力士」という表現は、英語版で”Japanese Sumo wrestler" です
参照文献:
”Rainbow of Desire" Augusto Boal
6.観客自ら舞台に上がる、
フォーラムシアターの誕生
・フォーラムシアターは、自分(たち)が関わる問題を基に作っていくのが望ましい、とされています。
そこで、役者ではない一般人でも劇が作れるようになるために、さまざまなゲームを通して、ウォーミングアップを行うように、ワークショップ全体を組み立てていきます。
ゲームについては、いくつか紹介していく予定です。
6+、フォーラムシアターの特徴:
観客と役者の役割
ここでは、歴史的な経緯に補足する形で、フォーラムシアターの特徴について書いています